法律家にとって鑑定とは

この点については、筆者は、何度も口を酸っぱくして言ってるのであるが、優れた鑑定人を選任すれば、唯一の正しい意見を聞くことができる。即ち、科学的な真理は一つであるとの基本的に誤った考え方をもっている法律家が多いことに注意を喚起したい。100人が100人、正しい鑑定であれば結論が一致するとの考え方は誤りである。むしろ複数の正しい意見が出てくる可能性が強いのである。

平沼高明「シリーズ医療過誤<事例36>」月刊民事法情報211/78頁。


医療過誤の話ではありますが、他の分野、特にIT訴訟なんかにもあてはまる議論ですね。