京都新聞(確定)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2004051000023&genre=C1&area=K00

見出し1=Winny開発者を逮捕へ
見出し2=京都府警、30代東大助手 国内初

 人気映画やヒット曲などのデータを交換するパソコンのファイル共有ソフトWinny」(ウィニー)を開発することで、映画や音楽の違法コピーを容易にしたとして、京都府警ハイテク犯罪対策室と五条署は10日朝にも、著作権法違反ほう助の疑いで、東京都在住の30代の東京大助手に任意同行を求め、逮捕する方針を固めた。

 ウィニーは、インターネット上で無料で公開されているプログラムソフト。ソフト開発者を著作権法違反の「ほう助」に問うのは国内初。海外でも共有ソフト開発者の刑事事件での立件はほとんど例がない。

 包丁は野菜を刻むこともできるし、人を傷つけることもできる。罪に問われるのは、人を殺傷した実行行為者だけだ。拳銃は、人を殺傷する以外に目的を持たず、日本では所持も製造も禁止されている。京都府警が今回、ウィニーという通信ソフトの開発者を著作権法違反の「ほう助」で立件に踏み切るのは、同ソフトをネット社会における「拳銃」の開発に等しい、と判断したといえるだろう。

(銃刀法違反はともかくとして)拳銃を密造したら「殺人幇助」か?