2004-03-18から1日間の記事一覧

そして嫌な世の中に。。。

今回の件を先例として、政治家の裏事情を報道した記事には次々と仮処分がかけられるだろう。結果的にそういう記事の載る雑誌への広告掲載は意味がなくなり、廃刊に追い込まれていくことになる。 嫌な時代になったものだ。

手続きの実効性を確保してしまったJR

実のところ、仮処分命令なんぞ、ただの紙切れであって、納得いかなければ無視してよい。 登記が入ったり、第三債務者に弁済禁止がかかる仮差とここでも異なる。ところが、上述の記事にあるとおり、仮処分の効力の外にいるべきキオスクが販売を自粛してしまっ…

仮処分手続の不透明性

民事保全法第23条 係争物に関する仮処分命令は、その現状の変更により、債権者が権利を実行することができなくなるおそれがあるとき、又は権利を実行するのに著しい困難を生ずるおそれがあるときに発することができる。 2 仮の地位を定める仮処分命令は、…

一方で「言論の自由」は基本的人権である。

日本国憲法第21条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。 2 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。 こっちは解説するまでも無いだろう。 言論の自由は民主主義の基盤であって、精神的自由…

文芸春秋社は「国家」ではない。

仮に憲法論として、プライバシー権が13条で基本的人権と解されるとしても(実務多数派ではそうでないことは上述のとおり)、基本的人権を国家権力でもない一出版社に主張すること自体無理がある。 憲法論では「私人間効力」というのだが、判例では認められ…

そもそもプライバシー権なる「権利」は確立していない。

日本では、プライバシー権なる「権利」は判例上も認められていない。最高裁はたくみに「プライバシー権」や「肖像権」という語を避けている(「法律上の利益」と書く)。もちろん、少数意見でプライバシー権に触れる場合もあるが。一応、学説では、憲法13…

週刊文春 駅売店は販売自粛、コンビニ大手は継続

http://www.asahi.com/national/update/0317/022.htmlと朝日は夕刊で続報だしたりしたけど、テレビとかマスコミ全体の取り上げ方はショボい。 マスコミ系・法律系のHPとか Blog なんかもほとんど無関心。。。