掌の中の技術(同書107頁)

日本経済の停滞は、Windowsの普及とほぼ時期を同じくしている。

従来は、基本ソフトに不足する部分があれば、自分で機能を追加するなどして基本ソフトの問題を解消したりもした。しかし、Windowsの時代になってからは「これより先はマイクロソフトの問題」として、ソフトハウスが責任逃れをすることが一般的になってしまった。

日本のソフトハウスが持つ開発技術は、マイクロソフトなどソフト・ベンダーの「掌の中の技術」、言い換えれば単なる利用技術や応用技術になってしまっている。

「技術チャレンジ精神の低下が日本経済の停滞を招いている」・・・